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十字軍の思想 (ちくま新書)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 193931 位
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| 参考価格: | ¥ 756 (消費税込)
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「地下水脈」というタームは絶妙
ブッシュ大統領は同時テロ直後の会見で、
テロ行為に対する戦争を「十字軍」と表現した。
「十字軍」という言葉の持つ何か肯定的なニュアンスや神聖なイメージを意識しての発言だろう。
日本も西洋史中心の感覚があるからだろうか、
日本人にも理解できるものと言える。
筆者はこういった例などを用いて、
十字軍の思想は時空を越える思想としての側面を持ち、
西洋史を貫く地下水脈のようなものであると評価し、
いつ噴出すか分からないと言う意味で間歇泉とも表現している。
十字軍は特殊な西洋中世的な形態を持った聖戦であるが、
十字軍の思想の始まりとして、
古代ローマ帝国で始めてキリスト教を公認したミラノ勅令以前の戦いから始まるとし、
以降、いわゆる11?13世紀のナンバー十字軍だけでなく、
様々な十字軍が取り上げられ、その思想的背景などを説明している。
十字軍の史実を勉強してから読みましょう
タイトルどおり、「十字軍の思想」について書いてあります(当たり前か!!)どうして十字軍が必要だったのか、十字軍が派遣されるにおいてどのような思想が根底にあったのかが書かれています。その考え方により従来より広い範囲で十字軍を捕らえています。十字軍の史実について述べてある部分はあまりないので、十字軍が遠征して何をやったかを知りたい人にはお勧めしません。 著者が日本人なのでキリスト教を(ましてカトリックを)肌で感じていないのにどこまで十字軍の思想が理解できるのか、という疑問点はあります。でもだから客観的に観られるという強みもあるかもしれませんね。 なるほどなぁと思ったのは現在のアメリカ社会に十字軍の思想が反映されている、という点でした。でもだからといってイラクとの戦争でイスラム教徒がアメリカ軍を十字軍扱いする、となったらちょっとなぁ、という感じです。 あとはそんなに目新しい考え方はなかったと思います。
十字軍を支える思想とは
十字軍を支える思想とは何か。 十字軍を支える思想は歴史的な十字軍に留まらず現代にも生きている。 図らずも(もしくは意図的に?)口に出てしてしまった某国の大統領のように今も十字軍という用語が広く使用されているのである。コンスタンティヌス、オットー、エルサレムの解放、レコンキスタ、アルビジョワ、北方の十字軍そしてプロテスタンティズム・・・十字軍を約束の地であるエルサレムの奪還を目指す運動のみでなく、キリスト教の版図の拡大への思想と読むことによってその適用範囲は拡大する。勿論、用語を厳密に区切ることもあり、拡大的に応用することもある。事、十字軍の問題を現代的に解釈するには後者の立場が必要になるであろう。 ユダヤ教・キリスト教とイスラムの対立が激しくなる今、日本人にはなじみの薄い十字軍の思想を知ることは紛争の背景を解き明かす重要な鍵となる。
筑摩書房
十字軍―ヨーロッパとイスラム・対立の原点 (「知の再発見」双書 (30)) アラブが見た十字軍 (ちくま学芸文庫) 十字軍騎士団 (講談社学術文庫 (1129)) 十字軍という聖戦―キリスト教世界の解放のための戦い (NHKブックス) 聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)
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